子どもは「医師」を、親は「看護師」を希望

 次に、新1年生の女の子の親の結果を見ていきましょう。1位は「看護師」。子どもの調査では「医師」との逆転現象が見られましたが、親の調査では「看護師」が1位で、「医師」が5位。「看護師」が全体に占める比率も18.5%となり、2004年以来の高い水準を記録しました。

 2位は、男の子の親からも人気があり、安定性の高い「公務員」でした。3位の「保育士」は、5年前から人気が低迷していましたが、ここ数年上昇傾向にあり、今年は3位にランクイン。4位の「薬剤師」は、ここ数年にわたって人気が安定し、今年は8.1%を記録しています。「最近は調剤薬局を併設するドラッグストアが急増し、薬剤師の求人が増えています。子どもの職業に安定を求める親の目に、薬剤師は安定感のある職業と映っているのでしょう」(IR・広報部主管、長谷川壮さん)

 男の子の親と女の子の親のアンケート結果を比べてみると、男の子の親は「スポーツ選手」や「消防士」「警察官」「パイロット」、女の子の親は「看護師」や「保育士」「パン・ケーキ屋、お菓子屋」というように、人気のある職業に違いがあります。それとは反対に、「薬剤師」や「公務員」「医師」「会社員」など、男女の差がなく人気の高い職業もあります。

卒業生の女の子の親は、医療分野への関心が高い

 2014年3月に小学校を卒業した女の子の親にも同じアンケートを行ったところ、1位は「公務員」でした。2位は「看護師」と「薬剤師」、5位は「医師」、6位は「医療関係」と、特に医療分野への関心が高いことが伺われます。

(文/オフィスマイカ 井上真花)