「バリキャリの道をひたすら突っ走るのか、出産後はゆるキャリの道をゆっくり歩いていくのか。選択肢が極端な2通りしかないなんておかしい!」

 2014年5月13日、そんな声から生まれた新しい女性向け転職支援サービスが登場した。

 ハイキャリア女性を対象に、多様な働き方の選択肢を提供する会員制転職支援サービス「LiB(リブ)」だ。

 年収400万円以上(過去の最高到達年収)の女性に特化した会員制サービスで、特徴的なのは「今よりキャリアアップできる仕事への転職を目指したい」という目的と、「家庭の状況に応じて働き方を変える」という目的、両方に対応している点である

 つまり、従来の転職支援サービスと同様、ポジション・ミッション・給与・やりがいなどの「アップ」を実現したり、異なる業種・職種にチャレンジする転職をサポートするのはもちろんのこと、「結婚・出産・育児・介護などを機に、勤務時間や仕事の量・難易度を一旦下げたい」「家庭の事情で職場から離れたが、第一線に復帰したい」といったニーズに沿うものとなっている。

「年収は半分でいいから、週3で、やりがいある仕事がしたい」

LiB社長の松本洋介さん
LiB社長の松本洋介さん

 例えば、キャリアを積んできた女性が出産した後、育児をしながら「年収は半分になってもいいから、週3日ペースで、やりがいがある仕事や、キャリアを伸ばしていけるような仕事がしたい」と望んだとしよう。しかし、在籍企業にそれを叶えられる制度がなかったり、転職しようにもそうした求人を見つけられないのが現実だ

 「LiB」のサービスは、その実現を目指して作られた。

 運営するのは株式会社LiB。2014年4月に設立されたばかりの新会社だ。事業を立ち上げるに至った経緯について、代表取締役の松本洋介さん(写真)に話を聞いた。

松本洋介氏 プロフィール
2003年、株式会社リクルート入社。タウンワーク、ホットペッパーでは全国営業MVPとして受賞歴多数。新規事業開発室にてエルーカ創刊に携わった後、2007年4月、「株式上場を実現する強い営業部をゼロから創り上げる」ことをミッションとし、トレンダーズ株式会社入社。COO、GMを経て2010年6月より取締役就任。2012年10月営業取締役として東証マザーズへの上場を実現。2014年6月に株式会社LiBを創業。