座談会・参加者プロフィール
●加藤 哲さん(仮名):男性、37歳、私立認可保育園勤務(1歳児クラス担当)、保育士歴17年、3児の父
●佐伯 優子さん(仮名):女性、35歳、私立認可保育園勤務(3~5歳児クラス担当)、保育士歴15年
●広田 千春さん(仮名):女性、29歳、私立認可保育園勤務(1歳児クラス担当)、保育士歴6年
(文中敬称略)
保育士はどうやって連絡帳を書いている?
DUAL編集部 保育士の先生と親が交換する連絡帳について質問です。保育士の資格を取る時に、先生方は書き方を学んだりするのでしょうか?
加藤 資格の勉強をしている学校で、連絡帳の書き方を学ぶことはありません。就職してから実地で学ぶことが多く、指導してくれる目上の先生に聞きながらOJTで書き方を身につけていきます。
広田 うちの園では、定期的に様々な講習があって、その中に講師を招いた「連絡帳の書き方」講習がありました。
―― 1人の保育士さんが、1日何人分くらいの連絡帳を書くものなのですか?
加藤 だいたい1人4冊程度でしょうか。子ども達がお昼寝している間に保護者からのメッセージを読んで、ちゃんとお返事を書こうとすると4冊だけでも15分どころじゃ終わりません。
広田 子どもが寝ている間に打ち合わせをする日もあるので、そういう日は申し訳ないですが「省略です」のはんこを押してお返しするときもあります。打ち合わせとは、会社でいう会議です。週1回や月1回などの定例会に加えて、緊急の会議が開かれることもあります。
加藤 うちの園はほとんど毎日会議です。休憩は15分だけ。昼ごはんは、子どもの昼食時間に交代で取っているので心配ありませんが、お昼寝の時間帯も連絡帳記入や業務日誌を書いたり、ちょっとの隙にトイレに行ったり、会議に出たりしているとあっという間に時間切れに……。休む暇はほとんどないというのが実情です。