座談会・参加者プロフィール
●加藤 哲さん(仮名):男性、37歳、私立認可保育園勤務(1歳児クラス担当)、保育士歴17年、3児の父
●佐伯 優子さん(仮名):女性、35歳、私立認可保育園勤務(3~5歳児クラス担当)、保育士歴15年
●広田 千春さん(仮名):女性、29歳、私立認可保育園勤務(1歳児クラス担当)、保育士歴6年
(文中敬称略)
親は「愛すること」がメーン
DUAL編集部 保育士の皆さんはいつも穏やかに子ども達に接してくれていますが、親としてはどうしても感情的に怒ってしまい、反省ばかりです。やっぱり感情的に怒るのは良くないですよね?
加藤 仕方のないことですよね。僕にも子どもがいますけど、保育士として保育園にいるときと同じようには振る舞えませんよ(笑)。
広田 ある先輩が、出産したばかりの同僚に言っていた言葉が印象的でした。「家では保育士になるな。親だからな。愛することがメーンだから」と。
加藤 ときには親が保育士のように対応するのはいいんですよ。でも、保育士は親の代わりになれないんです。
広田 私達は、やはり仕事として子どもと関わっているので、「ああしたら、次はこうしてみよう」と計画を立てたり、今後の行動を考えながら行動しています。でも、親はその場の感情で動いてしまうこともある。それでいいんですよ。