ルンバは窓や壁、家具にぶつかると、クルッと方向転換して掃除を続けます。前方のソフトタッチバンパーはボム素材でできており、壁や家具を感知すると速度を緩めて接触するので、当たりもソフト。電化製品のコードにもからまることなく、敷居の段差も軽々と乗り越えます。

ルンバのあと、人間が仕上げ掃除をすると思ったけど・・・

「こんな壁際のゴミ、<br>本当にとれるのかな?」<br>と思って観察していると
「こんな壁際のゴミ、
本当にとれるのかな?」
と思って観察していると

エッジクリーニングブラシが、壁際や隅の<br>ゴミを回転してかき出して
エッジクリーニングブラシが、壁際や隅の
ゴミを回転してかき出して

1度ゴミを隅から散らし、<br>それを吸引していきます
1度ゴミを隅から散らし、
それを吸引していきます

 同じポイントを平均4回通るので、壁際のゴミもかき出してからしっかり吸引。

 人工知能と高速応答プロセス「iAdaptR(アイ・アダプト)」などの高い技術は、従来モデルを踏襲しているのですが、アイロボット社によれば、さらに強力な吸引機構の採用で総合的な清掃性能が最大50%アップしているとのこと。

 敷居に入り込んだこんなホコリも、1回通っただけで、こんなにキレイに! 正直、「ルンバにざっくり掃除してもらったあと、細かいところの仕上げ掃除は人間がするに違いない……」などと思っていたのですが、畳の目に入り込んだ微細なチリやダニの死骸(大き目)まで取り除いてくれるので、相当、キレイになりますね。

 ちなみに、テッシュを1枚丸めたくらいの大きさのゴミは、取ってくれません。ドリブルしながら、移動させるだけ(笑)。平らな状態のテッシュは、吸い取ったものの、ひっくり返すとローラーに巻き込んでしまっている。巻き込んだまま掃除を続け、止まることはありませんでしたが、紙やハンカチなど、薄っぺらいモノを置かない状態での使用=部屋は片づけておけ! というのが基本なんだなと感じました。

大型家具の下もピッカピカ

 1番いいなと思ったのが、テーブルの下に入って掃除をしてくれるコト。入り組んだ家具の足もとも、エッジクリーニングブラシが沿うように掃除してくれます。食事後の子どもの食べかすにイライラすることもなくなりそう~。

安田父も「腰が痛くてかがむのがおっくうだから、机の下を掃除してくれるのは助かるねぇ。我々60~70代の高齢者にもいいね」とのこと。大型の家具の下に入り込んでキレイにしてくれることにもご満悦で

安田父:手の届かない家具の奥まで行ってくれるから、これは便利! 年末の大掃除いらずだなぁ~(感心)。

 ソファやベッドの下、ラグやマットなど(約2cmまでの段差は乗り越えてくれる)もピカピカ。息子は気管支が弱いので大助かりです。行ってほしくない場所には、付属品の「お部屋ナビ」を置けば、「バーチャルウォール機能」が働き、赤外線の見えない壁ができて、ルンバは進入せず、例えば玄関の大きな段差に落っこちる心配もなし! 「ライトハウスモード」に切り替えれば、複数の部屋を順番に効率よく掃除してくれます。

ダスト容器は水洗いしたい!

消費電力は、一般的掃除機の約20分の1。電気代は1時間のお掃除で1円
消費電力は、一般的掃除機の約20分の1。電気代は1時間のお掃除で1円

 洗面所やキッチンも含め、約45畳を2時間かけて掃除した結果、こんなにゴミが取れました! ダスト容器の容量は従来品の約1.6倍になり、フタが大きく開くようになったので、ゴミ捨てもラクラク。ゴミをかきこむローラーが取り外せるので、お手入れも簡単です。

安田母:あらやだ! こんなにゴミが取れたの!? 今朝、掃除機かけたのに!! スゴいわねぇ。

安田父:自分たちでは手が届かないところを掃除してくれるし、共働きの家だけじゃなくて、我々高齢者もほしくなるねぇ。

 唯一気になったのは、本体のお手入れに関して。掃除機のお掃除が必要で、従来モデルよりだいぶ楽になっているとはいえ、安田家に多い(!)子どもの食べこぼしって、水分を含んでいるものが多いので、ダスト容器は水洗いしたい! と思ってしまいました。

 ちなみに安田父の要望は「高級な家具の足に当たられるのは、ちょっとイヤだなぁと思っていたけど、見たところ傷もできてないからいいかなぁ。まぁ当たらないで手前で止まってほしいけど」でした。