かわいい子どものためとはいえ、お金が無尽蔵に沸いて出るわけではない以上、コストパフォーマンスを考えるのは当然のこと。

 もっとも、事が「中学受験」となると、何を「パフォーマンス」と考えるかが人によって大きく違ってくるので(価値観の問題)一律に考えることはほとんど不可能ですが、「我が家にとっての」コストパフォーマンスを検討することは必要ですね。

 今回は、「コストパフォーマンス」のうちの「コスト」について考えてみましょう。

 まずは中学受験準備のコスト。

 あんまり細かく考えてもわかりにくくなるだけなんで、ざっくりいきます。

スタンダードに(?)新4年生から3年間、大手塾に通わせるとすると、塾の費用(季節講習、模試、教材費含む)が

50万円(4年生)+70万円(5年生)+120万円(6年生)=240万円

くらいかな? あ、たとえばです。塾によって多少違います。

コピー、交通費、お茶…塾代以外の費用も意外にかかる

 塾に通うにはこのほかに、追加で気になる市販教材を買ってしまったり、家でもコピーができるようにコピー機購入に踏み切ったり、子どもにケータイを持たせたり、塾や学校行事・説明会に行く交通費、親も模試に送迎して時間つぶしにお茶したり、塾弁用にカワイイお弁当箱買ったり、とまぁ、何かと追加費用が出ていくものです。

 これがいくらになるかは、「やりよう」としか言えませんが、3年間で仮に20万円としておきましょうか。いやケータイ買ってほしいとか言い出すともっとかかるかも…

 それと、受験の本番のところでも費用がかかります。受験料がメインですが、面接があれば「服」を買ったり、願書が有料だったり、願書に貼る写真代、切手代、交通費は言うまでもありませんが、帰りには外食とか…大まかに30万円とみておきましょう。

 ざっくりした計算ですけど、これだと仮に290万になりました。

 とはいってもこれだけかかると決まったもんでもありませんし、これだけで済むと決まったもんでもありません。