Because I wanted them to experience my career with me, and that's my biggest achievement in my life.
「子どもたちには自分のサッカー人生をリアルタイムで経験してほしかったから。それが叶ったわけだけど、それは僕が人生で成し遂げた最大の成果だと思ってるよ」

I've got pictures of them at Manchester United lifting trophies with me, Real Madrid trophies with me, PSG, Galaxy and that for me is the most special part of my career.
「子どもたちと一緒に(クラブ・タイトルの)トロフィーを掲げている写真が、マンU時代、レアル・マドリッド時代、パリ・サンジェルマン時代、ロサンジェルス・ギャラクシー時代とそれぞれあるけれど、それこそが僕のキャリアの中で一番特別なことなんだ」

 つまり、ベッカムは20代前半から子どもとの関わり方を真剣に考えて、それをことごとく実現してきたということです!

英語教育でも「親の背中を見せる」ことが肝心

 言葉に出す事は少ないですが、ベッカムは自分の子ども達にもサッカー選手になって欲しいという強い気持ちがあり、それを実現するために自分がサッカーに打ち込んでいる後ろ姿を見せるのが一番だと判断したのでしょう。子ども達に無理矢理、強制的に何かをさせるのではなく、彼ら自身のモチベーションを高める事を優先したのだと思います。

 では、そんなベッカムの“無言で見せる親の背中子育て作戦(笑)”の途中経過を発表します。

ブルックリン君:プレミアリーグ・フラムFCでプロを目指して練習中
ロメオ君:プレミアリーグ・アーセナルFCの11歳以下のユースチーム所属
クルーズ君:プレミアリーグ・アーセナルFCの9歳以下のユースチーム所属

 恵まれた家庭環境もあると思いますが、スポーツは本人の努力なしには上達は望めないものです。プロクラブのユースチームは厳格なトライアルに合格しないと入れないことから、ベッカム氏の作戦はここまでは成功していると判断できると思います。

 さて、ここで、「英語ができる子にする極意」です。今回のポイントは言葉ではなく、親の態度で示そう!というアドヴァイス。子どもが自然に英語に興味をもてる(そして自ら学習する)ようになるように、親が自分の態度に気をつける「マインド刷り込み教育法」とでも呼びましょうか(笑)。

世界で活躍する人を褒め、わざと英語風の発音で話してみる

 このように書くと、至極単純で「なんだ、そんなことか」と思われるかもしれませんが、逆のパターンを考えてみてください。

●外国人としゃべる機会がある時に逃げ回る
●海外に出る日本人を否定的に捉える
●外国人の悪口を言う
●親自身が海外に興味がない、英語に苦手意識がある

 このような親の態度を日常的に子どもが感じている場合、その子どもは、今でも、将来でも、自主的に「英語でもやってみようかな!」という気になるでしょうか。多分、そうなる可能性は非常に低いと思われます。それと逆のことをすればいいのです。