多くの女性が活躍し、「ワークライフバランス」支援の先進企業として知られるベネッセコーポレーション。前回の「ベネッセ 男性2人に1人が育児休暇を取る会社」では、男性社員も当たり前に取得するという「育児休職制度」について紹介した。今回は、1歳児を育てながらフルタイムで勤務する女性管理職の体験談、そして同社が考える今後の課題を聞いていく。

 まず、お話を伺ったのは入社12年目の栗田佳代子さん。現在、家庭学習カンパニー・中学生事業部に所属し、「進研ゼミ中二講座」のマネジャーを務めている。


「進研ゼミ中二講座」マネジャーの栗田佳代子さん。1歳半の女の子のママ

 栗田さんの最初の就職先は大手住設機器メーカー。全国転勤もある中でのキャリアアップに限界を感じ、4年目に退社し、2003年、ベネッセに中途で入社。教材の編集を手掛けた後、情報誌部門へ。33歳のときに小6向け教材の編集長に就任した。
 その1年後に妊娠し、8カ月間の産休・育休を終えた後は、小5向け教材の部門にて再び編集長に復帰した。

 現在、長女は1歳半になり、時短勤務制度は使わずフルタイムで勤務。両親は遠方に住んでおり、家事・育児は夫と2人で分担している。

 仕事と家事・育児を両立させるために、栗田さんが活用するのはどのような社内制度なのだろうか。

時間に縛られない「スーパーフレックス」を活用

 「あってよかったと思うのは、『スーパーフレックス』と呼ばれる勤務制度。コアタイムがないフレックスタイム制です。例えば、月間20営業日の場合、月に140時間の労働時間を満たしていればどんなペースで働いても構わない。成果が上がっていることを前提に、必ずしもデスクの前にいなくていいというのは本当に助かりますね。
 基本の勤務時間帯は9時30分から17時30分なのですが、私は17時30分前に会社を出なくては子どもの保育園のお迎えに間に合いません。それを『特例として認めてもらう』とすると後ろめたい気がしそうですが、制度としてあるので堂々と帰ることができます」

 「労働時間で報酬が決まるのではなく、成果に対して報酬が得られる。それが、前向きな意味での責任感、モチベーションアップにつながっています」

次ページから読める内容

  • 先輩男性達が当たり前のように家事・育児を担っている風土がありがたい
  • 復職後、「効率化」に対する意識が変わった
  • 対面コミュニケーションが、仕事のスピードを加速させる
  • 後輩ママ達が、後ろめたさを感じず、勇気を持てるように
  • 「女性が働きやすい環境」の裏側に潜む危機
  • 一人ひとりがキャリアを切り開いていくための支援を

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