また勉強用とはいえ、親が使っている端末を子どもに貸すのはちゅうちょする家庭もあるかと思います。そんなときにも専用端末は役立ちます。

 子どもにとっても、「自分だけのタブレット端末」というのは非常に魅力的なようです。スマイルゼミもチャレンジタッチも、兄弟間でも端末は共有できないので、まさに自分だけの端末になります。これも、勉強へのモチベーションを上げることに役立つことでしょう。

 一方、アプリゼミは、いま家庭にある端末をそのまま利用できますし、端末を新しく購入するにせよ数多くの選択肢から選べます。専用端末を配布しないぶん、受講料金も安く抑えられています。ただしアプリ利用やネット閲覧の制限は、 OSでの機能制限やフィルタリング付きブラウザの導入など、親がしっかり設定する必要があります。

 同じ専用端末のスマイルゼミとチャレンジタッチの違いは、スマイルゼミはネット閲覧ができ、チャレンジタッチはできないということです。もちろんスマイルゼミも閲覧制限が付いているので、子どもだけでも安心して使えるようになっています。あくまでも学習専用機として使わせたいのか、調べ物にも利用させたいのかによって、選び方が変わってきます。

「紙」も使うのはチャレンジタッチだけ

 3社のサービスはどれも、子どもが勉強をすると何かしらのご褒美がもらえるような仕組みになっています。ゲームを遊べる、カードを集めて図鑑を完成させるなどのご褒美は、勉強する楽しみをアップさせるためのものなので、子どもの気に入るものを選びたいところです。

 またサービス間の違いとして、紙のテキストの有無もあります。チャレンジタッチはタブレット端末とは別に、記述式の問題を解く紙のテキストが用意されています。漢字ポスターのように、紙のほうが見やすい教材も付いてきます。こうした紙のテキストは、他のサービスでは提供されません。

1年間実際に続けてみるとどうなるのか?

 共働き家庭にとって「子どもが一人でも勉強できる」とうたうタブレット通信教育には期待が大きいもの。でも「実際に始めてみたら、紙の教材と同じように挫折するのでは」と不安になる方もいるしょう。

 そこで、昨年からタブレット通信教育を始めているDUAL読者の池田利夫さん一家に、この1年間の学習体験記を寄稿してもらいました。

 池田さんは小学校4年生の長男と、2年生の長女を持つお父さん。以下から、子どもたちが、実際にタブレットを使ってどのように学習を進めているかをレポートしてもらいます。

【始めるきっかけ】紙の教材が「積ん読」になってしまった…

 我が家には、この春に4年生になった長男と、2年生になった長女がいます。

 長男は小学1年〜2年生の間、紙ベースの通信教育をしていました。しかし学習は滞りがち。まったく手を付けていない冊子がどんどん積み重なる様子は、見ていて親の方がプレッシャーを感じましたね。子どもはそうでもなかったようですが(笑)。