◆延長利用は少なく、19時までのお迎えが多い

 お迎えは最長で21時まで延長でき、希望すれば夕食も出してもらえる(前日までの申込が基本だが、やむを得ない場合は当日対応も可)。だが、実際には21時まで利用するケースはまれで、延長なしで利用できる19時までの時間帯にお迎えにくる家庭が多い。

◆公立小・私立小の内訳はほぼ半々

 公立小の利用者がやや多いものの、内訳はほぼ半々。私立小の子どもの場合は、自宅ではなく学校から近い施設を利用しているケースもある。

◆夏休みは通常期より利用者が増え、昼食のニーズが高い

 春・夏・冬の長期休みは朝8時から預けることができ、校外での体験学習や屋外遊びの時間なども設けられる。オプションで昼食(アレルギー対応のお弁当)を利用する人が多い。

 待機児童解消のために保育園が増設されている現状を考えると、学童保育のニーズはますます高まると予想される。今後の展開については、「駅から半径2キロメートル程度を商圏と考え、学童保育のニーズがある沿線エリアには順次拡大していきたい」(小田急電鉄株式会社の高橋氏)、「駅に近い好立地に学童保育の“場”を用意していただける鉄道会社との提携は大きな魅力。要望があれば、今後も拡大を視野に入れていきたい」(SAPIX・代ゼミグループの高宮氏)と、両社ともに前向きな姿勢だ。

(ライター 安永美穂)