木村 特に低学年は親子での学びが重要なので、メールのやり取りはそれに適しています。メール機能は大人気で、開講してすぐにTwitter上でも話題になりました。

 「おうえんネット」では、学習状況が分かりますし、普段あまり子どもの学習進度を知らないお父さんでも、どんなことを習っているのかが分かります。そうなると、父親も「小数の計算、けっこう得意じゃないか」みたいな声かけができたりして、家族の会話が変わってくるのです。チャレンジタッチでは、このように家族のスタイルを変えていくことも狙っています。

会員数が多いことがベネッセの強み

――他にもタブレット通信教育を実施しているところがありますが、ベネッセならではの特徴は何でしょうか。

木村 1つは「教科書対応」ということです。教科書は小学校の学習指導要領が基になっており、学習指導要領に準拠して教材を作っているサービスもあるのですが、チャレンジタッチは教科書そのものに合わせた学習内容を入れています。

 また、会員数が多いので、子どもたちの学習履歴を多く取れるのも強みです。良い問題、悪い問題の見極めやその改善もより高い精度でできます。

 今後は会員相互で競い合うコンテンツや、同時に体験するネットイベントの開催も検討しています。現状でも、同時に勉強している人の数が画面に表示され、子どもたちの励みになっています。会員数が多いことで、さまざまなサービスの可能性が広がります。


同時に勉強している人が何人いるかわかると、モチベーションもアップするという

――配布している専用タブレットの特徴を教えてください。

木村 チャレンジタッチのタブレットは、学習専用にカスタマイズしています。保護者からの要望を取り入れ、インターネットは閲覧できない仕組みになっています。

 また、子どもが操作する際に、誤ってボタンを押してしまわないようにホームボタンの位置を上にしたり、タブレットカバーに角度を付けて、机の上に置いて勉強しやすいようにしています。長時間の使用を考え、バッテリーは大容量のものを内蔵しています。


ホームボタンの位置やタブレットカバーの角度など、子どもが使いやすいようカスタマイズされている

タブレット講座の料金は紙と同額

――受講料は、紙の「チャレンジ」とタブレットの「チャレンジタッチ」で同額なのですか。

木村 ユーザーが紙かタブレットかをフラットに選びやすいよう、受講料は同額に設定しました。

 また、紙とタブレットの講座を同時に受講でき、そうすると片方が10%割引になります。チャレンジタッチは音声や動画でタブレット用に出題、指導をしているため、紙の講座と両方受講できるようにしています。

 実は1、2年生では、受講費が安いこともあって、両方やりたいという声がありました。タブレットで予習して理解して、紙の方で書いて定着させるという形ですね。

 また、チャレンジには、種をまいて植物を育てるといったような、教具が付いています。両方受講したいという理由には、こういった教具がやりたい人も含まれています。

――「チャレンジ」は赤ペン先生の問題を提出するとプレゼントがもらえました。「チャレンジタッチ」にはありますか。

木村 努力賞のことですね。「赤ペン先生の問題」を提出するともらえる「がんばりシール」を集めるともらえるプレゼントなのですが、子どもたちには絶大な人気があります。チャレンジタッチには当初努力賞がなかったのですが、「欲しい」という声が多く、付けることにしました。

(次ページからはDeNA「アプリゼミ」を解説します)