テレビを見ている時間は「会話をつくり出す」大きなチャンス

 休日は、長男はフラッグフットボールの練習や試合、次男は空手・英語保育・幼児教室・水泳教室に通っています。もちろん、練習や習い事に付き添って見守ったり、試合の応援に行ったりします。終わった後には、「かっこよかったよ!」「○○ができるようになったね、すごいね!」と声掛けをします。

 特に、以前と比べて成長したことについては、しっかり言葉にして褒めるようにしています。普段一緒に過ごす時間が短くても、「ちゃんと見ていてくれるんだな」と感じることができれば、子どもは安心するし、やる気も高まるのではないでしょうか。

 また、土日に家にいるときには、録画しておいたドラマを一緒に見ています。長男は、刑事ものや医療ものが大好き。親子で「一緒に見ている」という一体感を強く感じられるように、見ながらよく会話をします。「犯人は誰だと思う?」「この人、助かるかな」「次はきっとこうくるよね」といったように。

 そして、ただ見て楽しむだけでなく、ドラマの中のエピソードを教育にもつなげるように意識しています。例えば、「今、この人がしたような謝り方は、相手に好印象を与えるんだよ」などと伝えてみたりします。登場人物の言葉や振る舞いから、大切なことを意識して学んでくれれば、と思っています。

 なお、職業もののドラマも格好の教材。「弁護士にはどうすればなれるのか」「労働基準監督署とはどういう機関なのか」など、色々と興味が湧いてくるので、「じゃあ、ネットで調べてみよう」となります。

 いつかは社会に出て仕事をするわけですから、子どものうちに様々な職業の世界を教えておくのはとても有意義。ドラマやドキュメンタリー番組などに登場する人々の姿を見せながら、「どう働きたい?」「どんなふうに人や社会の役に立ちたい?」と問いかけていくことで、将来を考える手助けをできればと考えています。

(ライター/青木典子)

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