スープ作りにはあまり向いていない?

 さて、ではスープを作ってみようか……と思ったのですが、ビタリエ(を含む数々のスープメーカー)の最大の弱点は「容量の少なさ」です。

 私はたまに冷蔵庫にある野菜を使ってミネストローネを作るのですが、そのときは必ずと言っていいほど3リットル程度の量を作ります。玉ねぎ1個、セロリ半分、じゃがいも最低1個、ベーコン、キノコ、生トマト1個といった感じで加えていくと、最低でも2~3リットルにはなるからです。最大800mlというビタリエでは物足りません。

 これらの野菜を切るのは決して楽な作業ではありませんが、カットする大きさも食材に合わせて変えたいと思うと、スープメーカーで一緒くたにして刻むというのも、正直避けたいと思いました。

 そこで私はあえてスープメーカーでスープを作りませんでした……というのもアレなので、やはり一応作ってみることにしました。

 レシピブックにある「野菜ごろごろコンソメスープ」を基に、自己流のミネストローネもどきを作りました。

 じゃがいも、にんじん、ベーコン、ピーマン、パプリカを入れ、アルファベットの形をしたパスタも加え、固形スープの素と水を加えて「スープ」ボタンを押します。

 約30分で出来上がりですが、やはり25分後ごろにミキサーをかけるため、野菜がかなり粉々になってしまいました。30分間火にかけていたためか、じゃがいももアルファベットパスタも溶けてなくなってしまいました。

最初は大きめに切った野菜ですが……
最初は大きめに切った野菜ですが……

最終的にはかなりこまかくなってしまいました
最終的にはかなりこまかくなってしまいました

 実際に作ってみて、こういうスープ作りにはそれほど向いていないように感じました。野菜の皮むきを終えたら、刻むのはそれほどの手間ではありませんし、ビタリエを使うとミキサーを洗う面倒も増えてしまいます。スープ程度なら片手鍋でちょちょいと作ったほうがいいというのが私の結論です。

 ただ、ガスコンロの口が少ない家庭や、同時に2つ3つの調理ができないという料理初心者にはいいかもしれませんね。

 その一方で、「ビタリエのメイン機能はこれだ!」というのが「ポタージュ」メニューです。

 私自身、当初は「どの程度だろうな?」みたいな感じで、正直懐疑的な目で見ていました。しかし実際に作ってみたらそんな先入観が吹っ飛びました。