子どもたちにはなるべく多様な世界を見て、自分とうんと違う人たちと協力して生きるための力をつけて欲しいと思っています。ですから、いつか日本以外の場所で学んだり暮らしたりすることもあるだろうと思ってはいたのですが、小学校からと考えたことはありませんでした。

 英語と算数は世界共通語だから、自分なりの最善を尽くして勉強すること。それと、何でもいいから手に職をつけること。そうすれば、人生の選択肢はうんと多くなる。世界は多様で、人はみんな違う。だけど共感したり協力することで一緒に行きて行けるんだよ。そう繰り返し息子たちに言ってきました。

そして! 小島家、パースへの引っ越しを検討

ジャカランダ。パースでは、日本の桜のような存在。
ジャカランダ。パースでは、日本の桜のような存在。

 オーストラリアのパースは私の生まれ故郷。多文化政策のもと、様々な人種や文化的背景の異なる人々が暮らしています。一家でパースに引っ越して、私は稼ぎ手として日本と行ったり来たりする。やってできないことはないかも!

 完璧な教育なんてどこにもないし、リスクがゼロの明日なんてないのは、みんな同じ。ならば、今なら出来る!ということを大切にしようと思いました。

 ……けれど、言うは易し、行うは難し。一家でパース行きにすっかり乗り気になった夫と対称的に、だんだん弱気になって行く私。ほんとに、一家で外国に引っ越して生活するなんて出来るの? しかも私、日本で仕事をするために飛行機で行ったり来たり。東京ではまさかの一人暮らし!? そんなこと、無理だよう! そして「大黒柱&2カ国往復生活」の不安は私を押しつぶさんばかりに大きくなったのです。

 (以下次号へつづく)