子どもを見守りながら、仕事に集中できる場所を提供
―― 私の友人・知人にも自営業やフリーランスで保活に苦労したという人がたくさんいます。私自身は育休中も自宅で仕事をすることが多く、ベビーシッターを頼むこともありました。同じような立場の人が集まって子連れで仕事ができるスペースがあったら、本当に助かると思います。具体的にどんなサービスをしていますか。
曽山 「こどもコワーキングbabyCo」は、主に4つのサービスを用意しています。
―― 私もさっそくその場所で仕事をしたくなりました(笑)。働く親のニーズをよく理解してくれていることが分かるサービスですね。
ところで、経営のほうはいかがでしょう。子ども関連の事業を補助金なしで運営しようとすると、難しいことが多いですよね。良心的な価格設定にすると経営が厳しくなり、経営を安定させようとすると普通の人に手が届かない価格になりがちです。
曽山 まさにそうなんです。経営課題は非常に感じており、実は国の「創業補助金」を受けることになっています。設備費や家賃の3分の2を助成してもらうことを前提に、自営に踏み切ったところもあります。
今年の8月にはその補助もなくなってしまうので、事業を軌道に乗せるために「杉並こどもプロジェクト」としてのイベント交流などでも活発にしていこうと思います。
そして実は、当初は予想もしなかったのですが、非常にありがたいことに、TwitterやFacebookを通してbabyCoを知った方から、「面白そうだから、一緒にやらせてほしい!」とお声掛けいただき、今は2人の保育士さんの他に3人のボランティアスタッフにお手伝いいただいています。全員が子どものいる女性で、求職中や専業主婦など様々です。仕事が多過ぎて混乱している私の頭の中を“交通整理”までしてくれるほどの優秀な人材。心から信頼しています。
「はじめての入園グッズ作成会」の様子。左側が曽山さん">
「こどもコワーキングスペースbabyCo」で開催した、「はじめての入園グッズ作成会」の様子。左側が曽山さん