治部 杉並区の待機児童問題や子育て政策に関わる前から、社会問題に関心をお持ちでしたか。それとも、あくまで普通の生活を送っていらっしゃいましたか。
「フツーのワーママ」の心に火が付いた瞬間
曽山さん(以下、敬称略) まさに後者です。待機児童問題が社会問題であることも意識しておらず、むしろ「周りの人達が困っているから相談に乗っているだけ」くらいの意識でした。
ただ、待機児童問題に悩む人は多く、自分の保活も不安だったので、「これは何とかできないものか?」と。ニュースで私達の活動が報道される半年ほど前から個人でママ友を集めて勉強会を開いたり、先輩ママとの交流のための「保育園情報交流ランチ会」を開いたりしていました。
認可保育園設置のための署名活動をやっていた代表の方から「現役世代に待機児童問題をもっと広めてほしい」と言われたこと。そして、2013年1月の入園申し込み状況を見て「これはもう放っておけない」と感じ、一人勝手に使命感を抱き、行政に対して声を上げることにしました。