「制服はハンガーに掛けなさいよー」
 「お弁当箱出しなさいよー」

 毎日毎日、同じことの繰り返し(笑)。こんな日々が続くことに時々イラっとしながらも、愛しく思えたり……な、この頃です。
 わが家の長男は中学1年生、長女は小学5年生になりました。

思い立ったが吉日!で結婚。その後も、音楽は続けたかったけれど…

 「プリンセスプリンセス」として19歳でデビューして、バンドを解散したのが29歳。その2カ月後に結婚しました。思い立ったが吉日、みたいな勢いで!
 結婚発表の時はずいぶんと驚かれました。「電撃婚!?」とも言われましたが。

 「いついかなる時も、何が起こっても、私から音楽だけは取り上げないで」

 結婚する時、夫とお互いに「これだけはよろしくね!」というお願いごとをする場面で私はそう言った……そうです。実は、酔っぱらっていて全~然記憶にないのですが(笑)。

 もちろん、音楽は一生続けるつもりでした。

ソロ活動2年目で「子どもを産みたいなぁ」と思うようになった

 2年ほどソロ活動を続けるうちに、「子どもが欲しいなあ」と思うようになりました。

 それまでも、子どもは「いつかは欲しい」と思っていました。独身時代は仕事とボーイフレンドと友達のことで「1日、24時間じゃ足りない!」という感じで、自分が子どもを産むなんて想像もできなかったけれど、やっぱり結婚すると「子どもを産みたい」と思うようになって。

 加えて、子どもそのものが「未知の世界」だったのも大きかったかも。「音楽の世界は、ある程度、もう分かったかな」という思いがありました。それよりは、「まだやっていないこと」「知らない世界」のほうに興味がある。私にとって、それが子育てだったんです。