共働き世帯が「実の家族のサポート」にこだわる必要はない
子どもが特に小学校に入るまでの間は、急な熱や流行性の感染症などで保育園や学校を休まなくてはならないことが多く起こります。急な呼び出しが、どうしても休めない仕事のスケジュールと重なってしまうかもしれません。
日中に「子どもの体調が悪くなった」「ケガをした」と、園や学校からお迎え要請の電話がかかってくることもあります。仕事を中断してお迎えに行ければいいのですが、必ずしもそうできるとは限りませんね。
急な病気の時以外でも、残業や休日出勤が多い職場や時期、自分自身も少し休息を取りたい時など、子どもの預け先として、頼れる実家があれば理想的です。
とはいえ、みんながみんな、実家や義理の実家が近いとは限りません。むしろ現代ではそういった人は少数派でしょう。だから、「実家が遠いと仕事と子育ての両立は難しいのかな」という思いがチラリと頭をかすめるのも無理はないかもしれません。
でもよく考えると、実家が近くにあっても、必ずしもおじいちゃんやおばあちゃんに助けてもらえる状況ではない場合もあるでしょう。
高齢だったり、病気がちだったり等サポートを望めないことだって考えられます。孫の世話が度重なる場合や、長期間になる場合、おじいちゃん、おばあちゃんのほうが疲れてしまうこともあります。親子だからこそ、率直に言えないことがあったり、反対に、言いすぎてしまうことで、お互いにストレスの種になってしまうこともあります。
子どものほうも、元気ならなおさら、いつもおじいちゃん、おばあちゃんと一緒ではつまらないと思う年頃にもなってきます。
だからこそ、「家族のサポート」にこだわる必要はないのです。長時間保育や病児保育の充実した保育園や、ファミリーサポート、ベビーシッターの利用を考えましょう。