【ena】 東京の公立中高一貫校に強い

 東京都の都立高校改革を受け、都立志向が強まることを予測。都立高校受験に注力するとともに、都立中高一貫校対策にもいち早く取り組んだ。この数年でenaは、従来の中央線、西武線、京王線沿線に加え、23区内に急激に校舎数を増やしている。公立中高一貫校通学圏を意識しての開校戦略だ。

 2013年、都内の公立中高一貫校への合格者は514名。都立中高一貫校10校の一般定員合計1397名に対してenaからの合格者が占める割合は約36%。西東京に限ると、占有率は6割以上になる。すでに東京では、「公立中高一貫校を狙うならena」という評判が定着している。

 公立中高一貫校対策コースの教務担当者が掲げる公立中高一貫校対策のポイントは2つ。まず勉強量。「私立対策コースに週一の公立中高一貫校講座や作文講座を追加する程度では無理」。enaでは公立中高一貫校対策のレギュラー授業だけで小5・6で週300分の授業時間を取っている。

 もう1つのポイントは合格ラインをクリアするための次に点数の「まとめ方」。enaには20代の若い講師が多く、彼らが中心となって公立中高一貫校に受からせるための指導法をゼロから身につけている。