ただし、こういった意見もある。

 世田谷区の認可保育園に4歳と2歳の男の子を通わせる高山賢次さん(仮名)は、自身が鍵っ子として育ったことで自立心が養われたという経験から「事前に多くの情報を集めて選択肢を広く持っておくことは間違いなく重要だとは思いますが、特に子どもは環境が変わればそれなりに適応できると思うんですよね」と冷静に言う。

 さらに、「そもそも公設の学童にはあまり期待していないし、親としては楽天的過ぎるとか無責任と言われることを恐れずに言うならば…」と前置きした上で、「実際に子どもがどういう環境になるのかその時になってみないとわからない部分も多く、シミュレートしようとしても限界があると思うんですよね。そういう意味では完璧を最初から求めて上手くいかなかった時に嘆くよりは、幅を持って柔軟に対応するようにして、そのなかで思い通りにいくラッキーもあればアンラッキーもあるというくらいに考えたほうがいいのかもしれません」とも。

どう組み合わせるのがベストなのか

 さらに、学童保育に関して親を悩ませるのは、「果たして素直に公設の学童に我が子を預けるだけでいいのか?」という疑問だ。学童以外にも何か習い事などを組み合わせたほうがいいのだろうか、などと考えてみたりするものの、選択肢としてどんな学童保育サービスがあるのか、というところでまず、つまずいてしまう。