第一子が年中さんくらいになると、私と同じように漠然とした不安を抱える親は多い。昨年末から目黒区の「子ども施策推進会議」の認可保育園利用者の委員として参加するようになったのだけれど、区民のニーズ調査の一環として行われたヒアリングに参加した時もやはり、保育園利用者であるママ&パパには小1の壁に対する不安があるようで、「学童の情報が少ないので、区はもっと細かい情報を出して欲しい」とか、「保育園と学童はもっと連携した行政サービスとして提供して欲しい」といった要望が多く聞かれた。

カオス状態の学童保育サービス

 やはり、保育園に子どもを通わせる多くの親が、学童に関しての情報不足を感じているようだ。そこで、今回は私と同じく第一子が4〜5歳である子どもを保育園に通わせているデュアル世代のママ&パパに、学童に関して疑問に思うことや知りたいこと、あるいは不安に思うことを取材してみた。

 世田谷区の認可保育園に4歳と1歳の男の子を通わせる横田佳子さん(仮名)は、こう言う。

「学童に関する情報は、年長さんや小学生の子どもがいるママ友から断片的に話を聞く程度。年中さんになる今からでも知っておきたいと思っているのに、卒園前になってやっと説明会があるだけ。そういう状況だからたぶん、待っていてもきっと学童に関する情報って卒園直前まで降りてこないんでしょうね。だったら自分で調べるしかないと思って調べてはみたものの、よく分からないまま。結局、クチコミに頼るしかなさそうな気がしてきました」

 さらに、横田さんは会社の同僚と学童について話したりもするそうだが、区が違うと制度も内容も違うので、あまり参考にならないと感じている。

 「区によってこんなに違うんだったら、その区の学童に関する情報が民間も含めて揃っていて、『あなたの地域だったら民間も含めてココにこんな学童があります』といった分かりやすい情報が欲しい」とも。また、区どころか、学校によって違うのも非常にややこしいという。

 「このままだと小学校入学と同時に出たとこ勝負みたいなことになりかねないのが、とても不安ですね……」(横田さん)