ママに定期収入があるからこそ、パパも転職活動をしやすい

―― 「保活のための引越し」を提案したのはパパだったんですか。素晴らしいです。

後藤 夫は外資系コンサルティング会社でコンサルタントをしているので仕事は多忙を極めますが、育児・家事にかなり協力してくれます。長男の病気と私の仕事の締め切りが重なって、身動きが取れなくなったときなどは、海外出張を切り上げて帰ってきてくれたくらいです。
 夫は定時で退社できたとしても、保育園のお迎え時間にはそもそも間に合わないので、平日の保育園へのお迎えは基本的には私が担当しています。でも、私の会社の歓送迎会など夜に仕事関係の用事が入ってしまうときは、事前に相談すれば午後半休を取ってお迎えに行ってくれます。

―― 家事はどのように分担していますか?

後藤  夫は料理が好きで、土日の料理は朝昼晩ほとんど作ってくれます。ストウブ鍋で豚の角煮とかチキンの煮込みとかを作ってくれるんです。私はうれしいのですが、子ども受けはしないかも……(笑)。平日は私が料理をします。
 掃除は、以前は土曜日の午前中に夫婦2人でしていたのですが、今は家事代行サービスをお願いしています。これも「土曜日の午前中が潰れるのが嫌だ」という夫が探して申し込んでいました。

―― パパが自主的に参加しているのがとっても良いですね。

後藤 夫は常々「仕事を辞めるな」と応援してくれます。自分が転職の多い仕事で、「俺が転職できるのは、お前がきちんとした企業でちゃんと働いてくれているからだ」と言って。自分のキャリアアップのためには妻が有職である必要があるとも思っているようです。
 そういう考えもあってか、保育園も家事代行も自分事として、積極的に調べてくれます。「食器を洗うのが面倒だ」と食洗機を買ってきてくれたり、育児と家事を分担する意識を持っていたりするのは本当にありがたいですね。

―― 近くにいる義父母にも基本的にはあまり頼らず、夫婦2人でやり遂げようとされていますよね。

後藤 義両親が近くいるので、夫が「両親にお願いすればいいじゃないか」と言うときもあります。でも、頼るのは急病のときくらいです。義両親は、とってもアクティブな人達で、旅行などにもよく行く夫婦なので、あまり頼りにしちゃいけない、と思っています。