「ぴんとこない」「無意味に感じる」が半数以上

結局は男性社会だし、女性にしかできない家事や育児があると思うから」(38歳/情報処理・SI・ソフトウエア/情報処理・情報システム)

「男性の育児参加や子どもを持って働く女性に対する周囲の意識など、実際の環境が変わらなければ、どんなに女性管理職の比率などが上がっても、本人が苦労するだけだから」(42歳/人材サービス/情報処理・情報処理・情報システム)

「出産後3年間の育児休暇推進など、実情にそぐわないものが多い。そんなに休んだら復帰できない」(41歳/情報処理・SI・ソフトウエア/企画・調査・マーケティング)

 「結局は絵空事」「決めているのが年配の男性ばかり」「子育てに協力するなど男性の働き方も変えないと、女性の活躍は望めない」といった声が多く上がりました。

制度が整い「働きやすくなった」人と「うまく運用されていないと感じる」人

 では、実際に読者が働いている会社で「女性の活躍」をうながす制度や仕組みがあるかを聞いてみると、

「男女で何も差が出ないようにしており、男性も育児休暇を取得できる。育児休暇を取得した男性にインタビューするなどロールモデルとして紹介し、男性が育児休暇を取得しやすい職場環境にしている」(38歳/通信サービス/企画・調査・マーケティング)

「福利厚生関係は充実しつつある。産休・育休・時短勤務などは希望すれば使えるらしいが、制度はあっても時短勤務を利用するには、まだ風土的に厳しい。職場内には保育所があります。長期休暇中も開設される学童保育はとてもありがたく使わせてもらっている」(44歳/教育・教育学習支援関係/一般事務)

「働きやすくなってきた」―その実感はある
「働きやすくなってきた」―その実感はある

「育児休暇・時短勤務が法定より長く取得可能。育休は子どもが2歳になるまで、時短勤務は子が就学するまで」(36歳/卸売・小売業・商業〈商社含む〉/総務・人事)

産後の部署異動の希望を叶えてくれやすい。また兼務など、本格業務への復帰にあたって、あらゆる希望を検討してくれる」(39歳/放送・広告・出版・マスコミ/企画・調査・マーケティング)

女性の活躍に限らず、勤務時間などを柔軟に変えられるので、育児だけでなく介護の人も仕事を続けやすい」(35歳/建設/財務・経理)

「もともと女性が活躍している会社だが、女性も男性も『定時帰宅』を推奨しているのが良い。有給などもみんな積極的に取るので、子供のいる人も有給が取りやすい」(33歳/人材サービス/営業・販売)

「時短勤務が小学3年生まで利用可能。夫婦が両親の近所へ引っ越したり、逆に両親を呼び寄せたりする場合の費用を会社で一部負担してくれる。ただ、時短勤務を最長で取得してしまう人が多く、“責任の軽い仕事を長く続ける”方向に進んでしまっている。退職者が減ったという意味では、上手くいっていると思う」(39歳/情報処理・SI・ソフトウエア/経営企画)