2013年、安倍首相はアベノミクスの経済成長戦略の中核として「女性の活躍」を挙げました。その実現のために、「保育所の待機児童ゼロ」「3年間の育児休業」「役員の一人は女性に」の3本の具体策が打ち出されました。世の中は女性活躍推進ムード全開。さて、ワーキングマザーたちはこれを受けてどう感じているのか。実際、ビジネスの現場で活躍するために必要なことは何か、先輩ワーママ達に聞きました。

この記事は以下の調査の回答を基に作成しております。
<調査概要>
アンケートは、2013年8月19日~8月31日の間、日経BPパスポートの会員で子どもを持つ女性を対象に実施。回答者は216人。平均年齢39.7歳。正社員72.7%、パート・アルバイト7.9%、契約社員6.5%。東京都31.3%、神奈川県12.6%、大阪府4.4%。

 まずは、そもそも女性の活用について、読者の皆さんはどう感じているのでしょうか。実際に女性の活躍を後押しする環境が整っているのかどうかを聞きました。

的外れな政策もあるけど、女性が働くのが当たり前の世の中になるのは歓迎

 47.3%の人が、「いいことだ、うれしく感じる」と回答。以下のような自由回答も寄せられました。

●「他の国に比べて女性の活用率が低いので、アピールの意味も込めて必要だと思う」(48歳/その他製造/企画・調査・マーケティング)

●「昔と比べて働き方や社会制度が変わっていて、夫婦共働きでないと貯蓄なども難しい時代。女性がもっと社会に出れば夫婦の負担が均等になり、子育てもしやすい社会になると思う」(30歳/通信サービス/営業・販売)

●「的外れな政策もあるが、“女性が働くことが当然”という世の中になるのは大歓迎。女性・男性に関係なく、働きたい人が働き続けられる世の中がいい」(46歳/放送・広告・出版・マスコミ/編集・編成・制作)

 その一方、「どちらでもいい、ぴんとこない」「あまりよくない、無意味に感じる」という2つの回答を合わせると52.2%と半数以上に。そのココロは…