抱っこひもで子どもを保育園に送るスーツ姿のパパや、育児休業を取得して生まれたばかりの赤ちゃんの世話に奮闘するパパ…。共働きのパパのあり方はいろいろ。この連載では、妊娠がわかってすぐの新米プレパパから幼児のパパまで、もっと楽しく、前向きに子育てに向き合うためのセオリーを、『新しいパパの教科書』(学研教育出版)よりお伝えします。

かわいい子とは旅しよう

 パパと子どもだけで旅行に行ったことはありますか? 昔から「かわいい子には旅をさせよ」と言われたものです。「新しいパパ」にぜひお勧めしたいのは「かわいい子とは旅しよう」。パパと子どもだけで出かけると、いろいろな発見があって楽しいものです。

 父子旅行はパパ力(ぢから)が試され、鍛えられます。普段はママに頼りきりなパパも、ママがいなければ自分だけが頼りです。まずは日帰りや近場の無理のない範囲から始めて、徐々に距離と日数を伸ばしていくことで、パパの育児力を間違いなくアップさせることができます。

「パパー!」って言われたい

 パパの中には、「子どもが自分に懐いてくれなくて、すぐに『ママー』と言われてしまう」といった悩みを持つ人がいます。そうしたパパにこそ、父子旅行はお勧めです。

 パパが家にいる時間が少ないと、ママの方が子どもと過ごす時間が圧倒的に長くなるため、どうしても子どもはママに懐いてしまいます。それを理由に「ママが子どもの相手をした方がいい」と考えるパパもいます。

 でも、子どもからの懐かれ度でママには負けてしまうとはいえ、ほかの人に比べたら、パパの方が絶対に信頼されています。父子旅行のようにママがいないとき、いちばん信頼できるのはもちろんパパ。子どもも覚悟ができるので、きっと「パパー!」と言ってくれることでしょう。