お稽古でなく遊びとしてピアノに付き合えたら

 ワークショップの狙いについて、企画を担当した文京シビックホールを管理運営する公益財団法人文京アカデミーは「お稽古としてではなく、遊びとしてピアノと付き合ってほしかった」と話します。ピアノを習ったことがある人なら、最初は楽しかった練習がだんだん嫌になっていった経験がある人も多いはず。「遊びとして付き合うことができれば、ピアノがもっと好きになるのではないかと考えて、実施しました」

 実際、参加者からは好意的な声が多数寄せられたそうです。

 「ピアノが面白いと思える実験のような感じですごく良かったです」
 「大ホールのすてきなピアノを使い、実際に弾くこともでき、とても良かったです。早く帰ってピアノを弾きたいです」
 「三舩さんの演奏が始まった瞬間の子ども達の目が印象的でした」
 「親子とも楽しかったです」

 小さなころからクラシック音楽に親しませようと思っても、実際のコンサートは年齢制限がある場合がほとんど。また「1時間近く席に静かに座っているなんてうちの子には無理」と思っているママやパパも多いでしょう。そういった人にとっては、こういったワークショップは絶好の機会ではないでしょうか。

 次回の「かこんで!もぐって!のぞいて! 親子で楽しむきらきらピアノ」は、8月5日に予定されています。ワークショップは小ホールで行われ、4歳から楽しめるコンサートも開催するそうです(詳細は文京シビックホールのホームページを参照。ワークショップコンサート)。

 そしてワークショップの後、どうすれば子どもにクラシック音楽に親しんでもらえるか、ご自身もワーキングマザーである三舩優子さんに教えていただきました。そのお話は次回に紹介します。三舩さんも子どもにピアノを習わせたそうですが・・・。

『習い事のピアノは「楽しい」「続ける」が一番大切』につづく)

(文/日経DUAL編集部 大谷真幸 写真/中川真理子)