三舩さんが演奏を始めると、ピアノの中のピンポン球が動き始めます。「小さく震える」という予想は外れ、ピンポン球は徐々に大きく跳びはねていきます。中には外に飛び出すピンポン球もありました。それを見た子どもたちは「ポップコーンみたい」と大興奮。「私はピアノを弾くことで音を爆発させているのよ」という三舩さんの言葉にうなずいていました。

 その他にもピアノの下に潜って演奏を聴くとどんな音がするのか試してみたり、子どもが指一本で音を出し続けるのに合わせて三舩さんがきれいな曲を演奏してみたり、様々な「実験」が行われた後、最後に行われたのが三舩さんによる生演奏。軽快で楽しい「タイプライター」、ドラマチックなピアノソナタ「悲愴」、そして三舩さんと轟さんの連弾による「猫バス」(映画「となりのトトロ」より)を間近で聴いて、ワークショップは終了しました。