もちろん、そういった集合体が必要な場合はあるのかもしれないけれど、それって社会の中にいる女性を考えるとごく限られた人たちでしかない。私達が生活している社会には、本当にたくさんの価値観をもった女性、生き方をする女性がいることが当然なんです。なので、元気塾ではあえて、カテゴライズをしません。最初は、不妊治療中の人たちの前に、子どもを連れてくるのはどうかとか、子どもが気になって話に集中できないとか、いろいろな意見を想像しながらだったのですが、実際は、それほどクレームもなく、皆さんご理解くださっているように思います。

2013年4月に開催した元気塾の模様
2013年4月に開催した元気塾の模様

 毎回、元気塾の募集時、当日のスタート時には、私がこの点を必ずお話して、参加者の皆さんのご了解を得るようにもしています。

多様な価値観を持っている人たちが集まるからモノの見方が変わる

 参加者の中には、行き詰まりを感じている人もたくさんいる。現状打破したいけれど、方法が見つからないという。そんな時は、私も含め、参加者のみんなにも考えてもらうことにしています。なぜなら、元気塾の参加者は、募集時にカテゴライズしていないために、多種多様な環境のもと、多様な価値観を持っている人たちだから。環境が変われば、モノの見方がかわる。そうすれば、自分ひとりでは気付かなかった方向からのベクトルで現状を観察することができて、そこから突破口が見つかっていく。参加者同士の相乗効果もより一層期待できる。

 そこは、元気塾の大きな強みだと思っています。