桃太郎の英語の読み聞かせにも集中する子どもたち
桃太郎の英語の読み聞かせにも集中する子どもたち

 この日、見学させてもらったのは1年生の授業。子どもたちが飽きないように、アルファベット、月の名前、動物の名前などを中心に歌や手遊びなどを交えつつ、次々と授業が進んでいきます。ひとつのプログラムが終わる度に、元気な声で〝One more time(もう1回)!〞と子どもたちからリクエストが。授業の後半では「桃太郎」の紙芝居を英語で読み聞かせ。子どもたちも集中して、真剣に英語の物語に耳を傾けています。

 「入学して初めて英語に触れた子も、1年近くたった今では、積極的に授業を楽しんでくれています」(担任の長田要子先生)

 低学年のうちは歌や踊りをふんだんに取り入れている授業も、3年生からはより「授業」に近いイメージに。物語だけでなく、机の上でアルファベットの読み書きの勉強も本格的にスタートします。「高学年では、同じ桃太郎を英語で暗唱する授業もあります」(齋藤校長)

 学校全体で英語に真剣に向き合う小山台小学校。1年生から繰り返し英語を学び続けることで、子どもたちの「英語をもっと学びたい」「英語でコミュニケーションをとりたい」という気持ちを育てています。

子ども同士が向き合い、手遊びをしながら英語でゲーム。
子ども同士が向き合い、手遊びをしながら英語でゲーム。

(撮影/花田梢)

(ecomom2014年春号の記事を基に再構成)

(注:記事中の所属・肩書きは2014年3月の取材時のものです)

[参考] 家族と自然にやさしい暮らしがテーマの季刊誌『ecomom(エコマム)』。2014年春号では、「『食』からはじまる家族の健康」「イマドキの小学校の英語どうなっているの?」「震災を忘れない――。今からでもできること」などを特集。公式サイト(http://business.nikkeibp.co.jp/ecomom/)で登録すると、無料で雑誌が届く。