藤田先生に小学校英語にまつわるギモンを聞いてみました

Q 小学校の英語は2020年までは変わらないのですか?

英語教育の前倒し、5 年生からの教科化というのは、あくまでも現段階の方針で正式に決まったことではありません。2020 年からの導入が確定した場合、その2 年前の2018 年から移行期間として徐々に導入がはじまります。逆にいえば、2017 年度までは今の指導要領のカリキュラムのままとなります。

Q 中学校・高校の英語の授業は変わるのですか?

実は中学校で2012 年度から、高校で2013 年度から実施している学習指導要領では、すでにコミュニケーション能力重視、使える英語の習得を盛り込んでいます。例えば、高校では英語の授業は基本的に全て英語で行うのが前提に。先生が一方的に英語で解説する受け身の授業ではなく、生徒たち自身が授業中に、読み・書き・聞く・話すの4 つのスキルを使う工夫が求められ、実践的に使える英語の授業になっています。

Q 教科化すると、誰が英語を教えるのですか?

今の時点では制度として小学校英語の免許がないので、正式決定後、大学の教育学部などで小学校英語の専科教員養成の準備がはじまるでしょう。導入当初は教員が足りないので、当面は中学校英語の免許を持つ先生を登用したり、担任を中心にしたチームティーチングなど、さまざまな方法が検討されるはずです。

Q 子どもの英語力を伸ばすには?

言語の習得では、自分の言葉で順序だてて考えたり、論理的に話す力が大切。実は早期教育よりも、普段から親子でたくさん会話をすることで子どもの言葉への感性を養うほうが、英語の上達には役立ちます。一緒に英語の絵本を読んだり、英語の音楽やDVD を見て、親が楽しむ姿を見せることも効果的。大人が英語を面白がることが、子どもの興味を引き出すきっかけになると思います。