面倒な発信手続きをアプリが自動処理
スマートフォン向けの通話料割引サービスは大きく2つの方式に分かれます。
1つは「050」で始まるIP電話番号を発行し、専用アプリで発着信するタイプのサービス。NTTコミュニケーションズの「050plus」やフュージョン・コミュニケーションズの「IP-Phone SMART」などが該当します。
もう1つは、相手先の電話番号の先頭に“プレフィックス番号”という特別な番号を追加するタイプのサービス。「楽天でんわ」はこちらのタイプで、発信時の番号に「003768」を追加することで通話料が割引になります。
番号を追加するといっても急いでいるときには忘れてしまいそうですし、電話帳に登録済みの相手へ発信するときに番号を追加するのはかなり面倒です。そこで、楽天でんわには発信用のアプリが用意されています。このアプリを使って電話をかけると自動的にプレフィックス番号が追加されるので、わざわざ追加することを意識しなくてもいいのです。
ちなみに、楽天でんわ経由の通話料は携帯キャリアではなくフュージョンからの請求となります。楽天グループの強みを生かし、通話料100円ごとに楽天スーパーポイントが1ポイント付与されるのも特徴です。
スマホの番号そのままで利用できるのがメリット
楽天でんわとIP電話サービスの最大の違いは、スマートフォンの番号をそのまま変えずに利用できるかどうかです。
IP電話サービスでは050番号を新たに取得できるというメリットがあるものの、それはそのままデメリットにもなります。家族や友達、同僚といった頻繁に電話をかける相手には050番号を周知する必要がありますし、相手が自分に電話をかけてくるときもどちらにかければいいか悩ませてしまうかもしれません。
その点プレフィックス番号タイプの楽天でんわなら、相手に通知されるのは今までと同じスマートフォンの番号そのまま。わざわざ割引通話用の番号を知らせる手間はかかりませんし、相手を悩ませることもありません。