高額療養費と傷病手当金制度、利用するには?

 高額療養費を利用する方法には、原則として「限度額適用認定証」を利用する事前申請と事後申請があります。事後申請の場合は、健康保険組合や共済組合によっては、手続きをしなくても自動で精算されて、後日お給料と合わせて受け取るところもありますから、自分の加入している制度をあらかじめ確認しておきましょう。

 申請先は、国民健康保険の人は市町村役場、協会けんぽの人は全国健康保険協会の都道府県支部、共済の人は共済組合です。

 傷病手当金は、会社で準備する書類があるので、会社で手続き方法を確認してください。

出典:「ズボラでも大丈夫!書き込み式 一生役立つお金のキホン<第2版>」前野彩著、日本経済新聞出版社
出典:「ズボラでも大丈夫!書き込み式 一生役立つお金のキホン<第2版>」前野彩著、日本経済新聞出版社

今、加入している医療保険、本当に必要?

 前回の記事の冒頭で、「わたし達は、誰でも健康保険に加入しています」とお伝えしましたが、もちろん、それに対する保険料も払っています。

 せっかく保険料を納めているのだから、「高額療養費制度」や「傷病手当金」、さらには「付加給付」などを知ったうえで、民間の医療保険に加入するかどうかを選択しませんか?

 加入している医療保険を見直すことによって、余分な保障や保険料が節約できれば、節約できたそのお金が、家族とのレジャーや教育費、貯蓄に使えることになります。

 せっかく働いて得たお金、そして、せっかく納めている社会保険料ですから、賢く使って、楽しくお金を使える明日をつくりましょう!