変わるためには、メンバーが自発的に動く仕組みづくりを

 社内で選定された4~6つのチームが最初に行うべきことは、以下4つのステップです。

ステップ1) 現在の働き方を確認する
 一人ひとりが「朝・夜メール」を使って、自分たちの仕事の「予定」と「実績」を検証する

ステップ2) 業務の課題を出す、分析する
 「ステップ1」で見えてきた課題を出し、自分で、そしてチームで分析する

ステップ3) ミーティングで働き方を見直す
 「働き方を変える」「早く帰る」「人生を変える」の想いが込められた「カエル会議」を行う。最初は1時間程度。その後は、2週間に一度、30分以内で終わらせる。話し合いながら、自分や同じチームのメンバーの働き方を見直していく

ステップ4) 見直しの施策の実施 実際に行動に移す

 いかがでしょうか。社外のコンサルタントから「こうしなさい」「これをやめなさい」といった指導を受けるのではなく、社員一人ひとりが自分たちの問題点を見つけて、解決していくという「自発的」なスタイルを、具体的にお分かりいただけたでしょうか?

 この4つのステップを繰り返しながら、2週間に1度、30分程度の見直し会議を行い、チーム内の進捗状況を確認していくのです。弊社は月に一度だけ、この「ステップ3」のカエル会議を訪問して見守りながら、ファシリテーションを行います。

 次回は、客観的に問題点を発見することにつながる「朝メール・夜メール」の内容とやり方を紹介します。「カエル会議」のやりかたは『なぜ、あの部門は「残業なし」で「好成績」なのか? 6時に帰る チーム術』という本に詳しく載っていますので、ぜひ読んでみてくださいね。

(ライター/西山美紀)