『だれも教えてくれなかった ほんとうは楽しい仕事&子育て両立ガイド』の共著者で、夜間保育&学童保育所を運営する認定NPO法人あっとほーむ代表の小栗ショウコさんと、松蔭大学・経営文化学部准教授の田中聖華さんに、仕事と育児の両立について聞いていきます。今回のテーマは「認可保育園へのこだわりは捨てよう」です。

認可を望む人が多い背景には、認可外に対する偏見があるかも

 待機児童とか保活(子どもを保育園に入れるため行う活動)といった言葉が飛び交い、いざ育児休暇から復職しようと思っても「保育園に子どもを預けられないのでは……」という漠然とした不安を感じているママ&パパも少なくないのではないでしょうか?

 ご存じの方も多いと思いますが、待機児童数は、希望の保育園に入れない子どもの人数を示したもの。その全員が保育園に全く入れていないわけではありません。

 認可外保育園には入園している。でも、希望する認可保育園に空きがあればすぐに転園できるように申請を出しているという場合でも、待機児童数としてカウントされるようになっています(これは横浜市のケースです。カウント方法は自治体により異なります)。

 認可外より認可を望む人が多い背景には、認可外保育園に対する偏見があるかもしれません。利用料が高いとか保育士が少ないといった理由で、あまり信用できないと思い込んでいる人が多いのですが、認可外の保育園のことをもっとよく知る必要があると思います。

 自分達の理念に基づいた保育を実現したいと考えて、あえて認可を取らずに認可外保育園という形態を選んでいる園も多々あります。実際、そのような認可外保育園で過ごしている子ども達や親達には、とても満足している人が大勢います。

 ここで、認可保育園と認可外保育園の違いを説明します。

 認可保育園には公設公営の公立保育園(市立、町立など)と、社会福祉法人などが運営する私立保育園があります。

 設置・運営費用のほとんどを行政から補助されているため、保育料は割安です。例えば保育料金が月5万円だとしても、1日最低8時間×平日のみ月20日間=160時間を合計5万円で見てくれるとしたら、1時間当たりの保育料は300円程度です。保育士の人件費だけを考えても、どれだけ行政が負担しているか想像がつきますよね。もちろんすべて私達の税金で賄われています。

 一方、認可外保育園は様々です。待機児童解消のため、0歳から2歳までの保育を行う自治体独自の保育園も認可外保育園にくくられていることがありますし、補助金なしで運営しているところもあります。

 残念ながら認可外保育園と、あまりイメージがよくない無認可・無届保育園をごちゃまぜにしている方が少なくないため、「うちの子をどうしても認可保育園に入れたい!」と思ってしまう人が増えてしまうのです。

次ページから読める内容

  • 認可外は細かな条件をクリアした保育園である
  • 「復帰後の生活が無理なく回るか」「子どもにはどう育ってほしいか」を考える
  • 子どもの成長を考えて、小規模の幼保園を選択した母親の事例

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