こんにちは、家庭教師の西村則康です。
今回は、「要領がいいだけの子は中学受験で伸びが止まる」ということについてお話ししたいと思います。
中・高での伸びを決めるのは小6までの勉強の仕方
私が家庭教師として教えているのは、中学受験をひかえた小学5年生、6年生が中心です。でも受験が終わり、中学校へ入学して以降も、お母さん方からたびたび私のもとに連絡があるので、子どもたちがどんな状態にあるのかがわかります。
その多くは、小学6年生の頃に私が予想していたとおりになっています。
「この子は上位校に入るだろうけれど、その後は苦労するだろうな」
そう感じた子どもたちのほとんどは、中学、高校のいずれかの時期から伸びなくなっています。
でも反対に、
「おーっ、補欠でなんとか合格できたか。よかった。でもこの子は、将来的にいい線いくかもしれないぞ」
そう感じることができた子どもたちは、進学した学校でグングンと成績を上げ、楽しく学校生活を送っています。
小学6年生の時に同じくらいの偏差値でも、将来伸びる子と伸びない子がいるということです。
・自分の頭のなかにある言葉をきちんと使って考えようとしているか。
・工夫しようという意欲を持って問題を解いているか。
・考えたり理解したりすることを本人が楽しめているか。
小学校の頃の、このような思考の習慣の違いが、その子の将来の伸びを決めてしまっていると言っても過言ではありません。
わからない問題にぶつかっても、粘って答えを出す子は伸びる
みなさん、「伸びにくい子」はどんな子どもなのかということのほうが気になりますよね。
まず典型的なのは、自分から勉強しようという意欲のない子どもです。そういう子は、幼い頃から親にやるべきことを山ほど与えられ、それをこなすだけの日々を過ごしている場合が大半です。
そのため自ら「何かをしたい」という意欲が湧かないのです。そんな子どもは当然ながら、はつらつとした学校生活など送ることはできません。