出産は「立ち見出産」ではなく「立ち会い出産」で

 パパにはぜひ、立ち会い出産をお勧めします。命が誕生するシーンに感激して「パパ・スイッチ」が入りやすいからです。我が子をより愛しく思え、また命がけで産んでくれたママへのいたわりの気持ちを持てるようになるでしょう。

 ただし、立ち会い出産するつもりだったのに「産院の両親学級に出ていなかったから、立ち会いを許可されなかった」というようなことも聞くので、立ち会う場合は、産院に事前に確認しておきましょう。もちろん、まずはママとの相談が第一です。「陣痛中は一緒にいてほしいけれど、出産には立ち会ってほしくない」と考えるママもいますから、そこは無理強いしないことが大切です。

 立ち会い出産といっても、出産のときにただその場所にいるだけ、カメラやビデオを構えているだけでは「立ち見出産」。妊娠中に、いかにママを思いやってきたかが、出産のときに生かされます。ママ自身、陣痛と格闘し、パパを思いやるどころではなくなります。せっかく何かしてあげても、冷たい言葉をかけられることもありますが、それだけ陣痛に耐えるのが大変ということです。暑そうならうちわで扇ぐ、飲み物を用意する、痛い腰を押してあげるなど、ママに希望を聞きながらサポートしましょう。