「入園のライバル」には希望園は打ち明けないほうがいい場合もある

Q3 保活中のママ・パパは孤独を感じやすいものです。近所のママ・パパ友から教えてもらう情報はありがたいですが、家族の状況や勤務状況などは個別の話。実際はすべてを打ち明けて相談するのが難しいこともあります。場合によってはそのママ・パパ友が保育園の枠争いのライバルになる可能性もある。そんなとき、ママ&パパは、何を心のよりどころとし、どうやって信頼できる情報を得たり、気持ちを癒したりすればいいのでしょう。入園内定通知を手にするまで、夫婦ともども何も手に付きません。

A3 「保活」のつらさを分かり合えるのは、やっぱり保活仲間です。

 公園や「ひろば」(子育て支援の交流の場)、その他、子育て中の親が集まる場所で、保活をしている仲間を見つけて、情報交換や苦労話をするのが、お互いの支えになると思います。

 ただ、確かに地域の保活仲間は、「入園のライバル」になりがちであるというのも事実。そうなりそうな相手とは「どこの園を希望している」などの話を避けているという話もよく聞きます。「暗黙の了解」でそんな距離感を保つというのも、関係をぎくしゃくさせないよい方法です。もちろん、細かいことは気にしないという人同士であれば、包み隠さず話し合って、お互いの結果にも、共に喜び共に悲しめる関係をつくるのもよいと思います。

 私が代表を務める「保育園を考える親の会」は、色々な地域から働く親が集まっていて、比較的気楽な情報交換が行われています。すでに入園している人、申請中の人、まだこれから申請する人など、色々な段階の人がいるので、違った視点からの意見が聞けるのも強みです。ネット上には、同様のネットワークが色々あると思います。職場にもそんな話ができる相手がいるかもしれません。心の支えを得るのは大切なこと。ちょっと時間をつくって、探してみてはどうでしょう?

 入園申請の結果をいくら心配しても、それでよい結果が得られるわけではありません。心配するだけ損なので、申請が終わったら結果が出るまで忘れてしまいましょう。

 どうしても頭から離れないという人は、紙に、認可に落ちた場合にどうするのか(例えば、「予約中の認証Aへ連絡する。だめなら認証Bに連絡する」など)を整理して書き出してみてください。そのためには、見学もして認証等の認可外の志望順位などをしっかり固めておくことが必要です。落ちたときにすべきことがはっきりしていれば、不安も軽くなるはずです。