写真はテーマを決めて選ぼう

 次のハードルは、写真選びだ。2ページとなると、当然、手持ちの写真を片っ端から並べるというわけにはいかない。デジカメ全盛の今、ただでさえ撮影枚数が多くなりがちなうえ、「子どもは動きが素早いので、いい写真を撮るためには連写することがよくあります。1シーンで20ショット撮ることも。同じような写真がいっぱいあります」(編集部・長野)。

 そんな長野家に、実は、マークスの米田さんから事前に指令が下されていた。それは「いくつかのテーマごとに合計20枚の写真を選んできてください」というものだ。その全貌を紹介しよう。

(1)テーマ別
眠っている写真、遊んでいる写真、食べている写真など、数種類のシーン別に各3~5枚程度

(2)人物の写っていないもの
風景、食べ物、公園、おもちゃなど数種類

(1)を中心に、(1)&(2)合わせて、可能であれば20枚程度用意する。

 また、スクラップをする上でのアクセントとして

・子どもの書いた絵や作品、もしくはその写真
・旅先で拾ってきた貝殻、落ち葉など

などもデコレーションに使える。

 ちなみに、これは先ほどのスクラップブック10ページ分に対する目安だ。1ページにつき2枚程度入るとして、10ページで20枚。今回はその中から2ページ分を、その場で選んで使った。

 「写真を選ぶのがとにかく大変でした。結局、2時間かかって選び切れず、50枚持ってきました」と長野。仕事柄、写真を選ぶ作業をすることが多い編集者でも、わが子の写真を選別するのは難しい。写真を選ぶときは、時間を決めて思い切って作業するほうがよさそうだ。実は、理由はあとから分かるのだが、ここではベストショットをえり抜く必要はないからだ。「では取りあえず、写真をテーマごとに見てみましょう」(マークス米田さん)。

今回、編集・長野が用意した写真。いくつかのテーマごとに選り分けてある
今回、編集・長野が用意した写真。いくつかのテーマごとに選り分けてある