誕生以来どんどん増える、愛するわが子の写真。せっかく撮ったのだから、子どものために見栄えの良いアルバムにして残したいと願っている両親は多い。アルバムといっても写真を時系列で並べた、いわゆる昔ながらのアルバムだけでなく、最近は「スクラップブッキング」が人気なのをご存じだろうか?

 もともとは欧米発のクラフト作品で、下の写真のように写真を貼り、季節やシーンなどのイメージが膨らむように飾り付けたもの。最近は文具店やカメラ量販店で専用のコーナーが設けられたり、DPE店でグッズが置かれたりしているので、目にする機会も少なくない。

作家によるスクラップブッキングの一例。『ママ&パパのためのスクラップホリックの本―子どもの写真をかわいく残す25の方法―』(エディシォン・ドゥ・パリ)に掲載されている
作家によるスクラップブッキングの一例。『ママ&パパのためのスクラップホリックの本―子どもの写真をかわいく残す25の方法―』(エディシォン・ドゥ・パリ)に掲載されている

マスキングテープにはさまざまな色やデザインのものがある
マスキングテープにはさまざまな色やデザインのものがある

人気の秘密は手作り感。でも、時間がなくても作れるの?

 このスクラップブック、デコレーションのおしゃれさ、かわいさもさることながら、その最大の魅力は“手作り感”だろう。子どもへのプレゼントにすれば特別な記念になりそうだ。

 しかし手芸や絵画が得意な人ならともかく、たいていの人は「一体、何から始めれば?」と二の足を踏んでしまいそう。仕事に子育てに忙しく、一から十までじっくり取り組むゆとりのないママやパパならなおさらだ。最も作ってあげたい相手のいる世代といってもいいのに、同時に最も時間に追われている世代でもある。

 そこで日経DUAL編集部が、スクラップブッキングのグッズや本を次々に送り出している文具・雑貨メーカー「マークス」とその出版部門「エディシォン・ドゥ・パリ」を訪問。「忙しいママ&パパでもできるスクラップブッキングのコツ」を聞いてきた。