鉄筋か木造かで推奨の部屋の広さが異なる

──「建物の種類」というのは?

 木造か鉄筋かですね。カタログを見ると、「8~12畳」という表記があります。普通の人は「8畳から12畳までの部屋に向いている」と思うでしょう?

──違うんですか?

「8畳用」でも、木造住宅と鉄筋住宅ではお薦めの部屋の大きさが異なるので注意
「8畳用」でも、木造住宅と鉄筋住宅ではお薦めの部屋の大きさが異なるので注意

 これは家のタイプなんです。鉄筋だったら12畳の部屋に向いているけれど、木造の場合は8畳の部屋向きという意味です。鉄筋と木造では気密性が違いますから。

 「○畳タイプ」という表記は、あくまでも中間の広さを示したものです。だから木造に住んでいる人が、8畳の部屋用に「8畳タイプ」のエアコンを買ったとしても、実は木造の場合は7畳だった、というケースもあります。

──自分の家の「断熱性能」と言われても、分からない人のほうが多い気がします。

 断熱性能は築年数が一つの目安になります。

 部屋の向きと窓の大きさもエアコンを選ぶときには重要です。南西向きの部屋の場合でも、大きな窓が南にあるか西にあるかで、機種が変わってくることがあります。

 このあたりを把握してから、メーカー選びにかかりましょう。

(後編「エアコン選びの買い替えの判断は「送風」モード」もお読みください。次回はメーカーごとの特徴、戸井田さんお薦めの利用法を紹介します)

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(解説/戸井田園子 聞き手/日経DUAL編集部 大谷真幸)