ほとんどのメーカーが今年から「新世代」へ

──エアコンは新旧製品の値段差が大きい気がします。

 確かに冷蔵庫などと比べても値段差が大きい商品ですね。

──新製品にするか旧製品にするか迷う人が多そうです。

 現在、エアコンを作っている主なメーカーはダイキン、日立、三菱、東芝、シャープ、パナソニック、富士通の7社です。

 実は昨年、ダイキンが冷媒の方式を「R32」という新方式に変えました。CO2の削減に効果がある新型の冷媒です。エアコンの場合、2012年~2013年に発売されたものを「2013年モデル、2013年~2014年に発売されたものを「2014年モデル」という言い方をするのですが、ダイキンは「2013年モデル」で冷媒を変え、その他のメーカーも「2014年モデル」でその冷媒を採用したのです。

 つまり、ダイキン以外のメーカーの旧モデルは、古い冷媒を使った最後の製品ということになります。

 エアコンは10年使うものですから、できれば環境に優しいモデルを買ってほしいと思います。特に子育て中のDUAL世帯にとっては、子どもたちの未来に関わるかもしれない選択ですから、値段だけで選んでほしくないですね。

買う前に知っておくべき、わが家の「4つの条件」

──価格以外で、エアコンはどう選べばいいのでしょう?

 最近でこそエアコンは家電量販店でも販売していますが、昔は、お風呂などと同じように設備店と呼ばれるお店が販売、施工を行っていました。それは部屋の形や向きによって、選ぶべきエアコンが変わってくるからです。

 そもそも部屋の壁に室内機を設置できるスペースがどれだけあるかで、選ぶ機種は変わってきます。室外機も重要です。下に置くスペースがない場合は上からつるす必要があります。さらに、室外機を置く場所が西日が強く当たる所だったりすると、冷房の利きが悪くなる。そうなると、選ぶべきエアコンのグレードも変わってきます。

 ですから、専門家に相談したほうが安心です。今は量販店でも専門の担当者がいます。

──専門家にはどんなことを聞けばいいのですか?

 部屋の大きさ以外に、以下の4つの情報を持っていってください。

1)建物の種類
2)断熱性能
3)部屋の向き
4)窓の大きさ