消費税アップを目前にして、エアコンが売れているそうです。ただ家電コーディネーターの戸井田園子さんは「消費税アップがなくてもエアコンを買うのは3月が狙い目」だと言います。さて、その理由は?

3月に購入して、4月に取り付け工事を

──今回取り上げるのはエアコンです。「夏」のイメージが強い家電ですが。

 実際にエアコンは夏に最も売れます。ただし、買うなら、3月ごろがオススメです。

 エアコンの新製品は冬から春にかけて発表されます。12月に最上位機が発表され、それから春にかけて、順次、さみだれ式に下位モデルが発売されていくのです。

 そのため、3月ごろまでは旧製品の在庫と新製品を見比べて買うことができます。進化の具合を確認して新しい機能が付いた新モデルを買う、値段を優先して古いモデルにする、そういった選択の自由度が増える時期なのです。

 だから消費税のアップを考えなくても買うのにいい時期です。

 また、この時期なら、取り付け工事もそれほど多くありません。1日7~8件の取り付け工事があるときと、2~3件しかないときで、どちらに工事をしてもらいたいか。私だったら後者がいいですね。エアコンは10年使うものですから、しっかり工事をしてもらう時期を選んだほうがいいと思います。

──今年は消費税アップがあって、工事が混みそうです。

 販売店が対応してくれるなら、支払いだけ3月に済ませて、工事は4月以降にしてもらう方法もあります。まだ暑くなるには時間があるから、のんびり待つことができます。

対応する部屋の広さに分かれて機種が並ぶエアコン売り場(写真はビックカメラ赤坂見附駅店)
対応する部屋の広さに分かれて機種が並ぶエアコン売り場(写真はビックカメラ赤坂見附駅店)