2012年7月に改正育児・介護休業法で、従業員数に関わらずどの企業も「短時間勤務制度」を導入することが義務化されました。いわゆる時短勤務をどの企業でも利用することができるようになったのです。

 ただ、企業によっては、時短勤務制度の利用者実績がなかったり、逆に時短勤務者が増えてしまったりと、運用面で課題を抱えている企業も少なくありません。

時短勤務中でも、助け合える職場環境は自ら作っていく

 産休に入る前は、会議の途中で抜けたり、仕事途中で帰宅したり、取引先のアポイントの時間帯が限定されたり、ということはなかったことでしょう。

 育休から復帰して時短制度を使うと、業務時間はかなり制約されてしまうことになるのです。チームで業務を進めるような職場では、周囲に全く負担をかけない、とも言い切れません。

 時短勤務を利用する際は、限られた時間の中でいかに仕事を進め、成果を出すかで真価が問われます。まずは、自分の仕事の効率を上げることに専念。少しずつリズムがつかめたら、帰宅後にサポートしてくれているほかのメンバーをサポートすることはできないか、チーム全体の効率を上げるために自分にできることはないかを考え、積極的に提案してみてはいかがでしょうか。

 例えば、外出ばかりでなかなかデスク作業の時間がとれない同僚がいれば、その作業を代わりに請け負ったり、メンバーが都合がつかない仕事を積極的に受けたりするなど、お互いに助け合える職場環境を自ら作っていけるといいですね。

帰宅後のフォローの感謝はきちんと伝えたい
帰宅後のフォローの感謝はきちんと伝えたい