大人も学び、つながる活動を

子どもと建築部のワークショップで時間をかけて作り上げられたツリーハウスは、子どもたちのお気に入りの場所
子どもと建築部のワークショップで時間をかけて作り上げられたツリーハウスは、子どもたちのお気に入りの場所

 この園では、保育士を始め、栄養士や用務員まですべてのスタッフが部活動に所属している。建築部、身体部、音楽・演劇部、美術部、園の庭部、環境部の6つのグループのどれかに1年ごとに所属し、月1回以上子ども向けにワークショップを開いている。これは、保育士が教えるのではなく、各保育者が得意分野を生かしてプログラムを企画し、子どもたちと双方向のコミュニケーションを重視したもの。

 「大人にとっても、この部活動で自分の能力や好奇心を広げるのは大事な機会。自分が得意なことを子どもにどう楽しんでもらおうかと、大人もワクワクして準備できるんです。大人も子どもも両方にとっていきいきとした学びの時間になります。『わぁ〜!』と心の感情が揺さぶられた記憶は、子どもにも強く残るものです」

と、齋藤紘良園長。これまでも、子どもたちと一緒に園にツリーハウスを作ったり、栄養士が魚をさばくところから調理まで子どもたちと行ったりしている。

 子どもたち一人ひとりの成長をちゃんと見てサポートしていけるよう保育士の育成にも力をいれ、定期的な研修や、海外視察旅行の同行などもしている。

 また地域との交流活動や子育て支援も積極的に行っている。園に通っていない子どもや親でも参加できる子育て講座、卒園した小学生などが参加して農業や里山保全に取り組む里山キッズ、地域の方々を講師として招いて講座を開くなど、幅広い活動だ。保育園と地域とのつながりがしっかり根をはり、どんどんと枝を広げていっている様子が伝わってくる。

コミュニティ、アーティストとつながる新園舎

 認可園ということで、入園などは町田市役所が担っている。保育料も他の認可園と同様、収入に従って決められている。とは言え、やはりこれだけの施設とプログラムを兼ね備えた人気園。今年度の募集は、0歳児19名の枠に50名以上の応募があった。

 障害のある子どもたちの受け入れも積極的に行っている。

「可能な限り、積極的に受け入れたいと思っています。クラスを分けることもしませんし、運動会などももちろん一緒に行っています。昨年の野山を走る全員リレーでも、そういう子にはどんな順番やコースがいいのかなど子どもたち同士が話し合ってちゃんと決められるんですよ。子ども同士はちゃんと分かっているのです」