育休中の部下には、歓送迎会や忘年会に声をかけるといい

 さらに、こうした環境作りやコミュニケーションは、育休中こそ重要だという。

 「育休中に会社側から連絡を取ることをためらう管理職も多いと思います。でも、職場から離れている育休者こそ「自分が必要とされてないのかも」と不安に思っているものです。月1回はお互いに連絡を取ることをおススメします」

 人事異動や制度変更など会社の近況を伝えたり、忘年会や送別会などの社内イベントにも声をかけるといい。子育て中で参加は難しくても、声をかけることで育休中も“つながっている”ことを感じてもらう機会になる。

◎育休中の社員への連絡のススメ
 ・月に1回はお互いに連絡をとり、近況報告
 ・上司からは、職場の人事異動や会社の制度変更など情報提供
 ・会社の忘年会や歓送迎会への声かけ

復帰前後の面談で部下に聞いておくべきことは…?

 復帰前後の面談は、特に重要。職場復帰セミナーなどへの参加を促したり、復帰後にどんな仕事をしてもらう予定なのか、本人がどんな仕事をしたいと思っているのか聞き、密なコミュニケーションが要となる。

 「育休者は、復帰前後が一番モチベーションが上がっている時期。無理をさせないようにと、つい簡単な仕事を与えてしまいがちですが、保育園の預け時間や家族のサポート体制など一人ひとり状況が違い、本人の希望も異なります。そうした状況と共に、この時期に復職に対しての意気込みをしっかり聞いて受け止め、その上でその人にあった仕事をアサインできるように相談していくことで、時短勤務期間でも本人の意欲を下げることのない働き方を作り、その後の活躍へとつなげてあげられます」

◎復帰面談で確認したいこと
 ・復職についての意気込み
 ・保育園の名前や時間、家族のサポート体制
 ・時短勤務の利用の有無、利用時間や期間の予定
 ・アサインされた仕事への要望や提案
 ・休暇中の会社の変化への不安や不明点 など