夫が妻に「子どもの面倒は私が見るから、勝負したらどうだ」
鈴木会長 現在の一宮支店長は女性なのですが、彼女は以前、福井支店でエリア総合職として働いていました。
抜群にできる女性で、福井支店でナンバー2。総合職だったら、すぐにでも支店長になっていたはずです。ただご主人と子どもがいるので転勤のないエリア総合職として働いていたのです。
羽生 その女性がどうして一宮支店の支店長になったんですか?
鈴木会長 子どもが高校生になったときに、ご主人が「勝負してみたらどうだ」と言ったそうです。「子どもの面倒は私が見るから」
羽生 そのご主人、すごいですね。
鈴木会長 でしょう。そこで彼女は総合職に変わったわけです。半年くらい経って東京に転勤して赤羽の支店長。そして次に一宮の支店長になりました。最初は苦労していたようですが、今は実力を発揮しています。
羽生 単身で一宮に行ったのですか?
鈴木会長 そうです。月に何回かは福井に帰っているようですが。
鈴木亮 旦那、偉いなあ(笑)。
鈴木会長 女性も男性も、そういう人たちが出てくる時代になったということでしょうね。
(第3回に続く)
(構成/日経DUAL編集部 大谷真幸 写真/清水盟貴)