国立科学博物館の「たんけん広場」へ行こう

 夏の理科展を待たずとも、子どもたちの好奇心をくすぐる場所が上野公園にあります。国立科学博物館です。特にオススメなのが地球館にある「たんけん広場」。音、光、力、運動、電気、磁気など、私たちの身の回りで起こっている物理現象を体感し、実験することができます。ボランティアの指導員の方が丁寧に教えてくれます。

 昨年のこと。中学受験で忙しくしていた長女を、夏休みの隙間時間に科学博物館に連れていきました。たんけん広場で滑車を動かして自分自身を持ち上げたり、手で回して発電したりと、苦手意識のあった理科を間近に感じさせました。

 その結果、長女は身近なテコの原理を調べる研究を思いつき、「私の力でどこまで重いものを動かせるのか」実験していました。長女の研究で、ドアノブや洗濯バサミなどたくさんテコの原理が応用されていることに気づいて、僕も周囲を見る眼が変わりました。

 今度の夏休み。さて、子どもが何に着眼し、探究するのか。今から楽しみです。

ホームセンターで丈夫な木を買い、支点となる三角柱を作成。長い棒に定規のようにラインを書き、支点をおく目安に。自宅でおもちゃ箱を持ち上げる実験をした
ホームセンターで丈夫な木を買い、支点となる三角柱を作成。長い棒に定規のようにラインを書き、支点をおく目安に。自宅でおもちゃ箱を持ち上げる実験をした

上の写真と同じ道具を使い、体重と支点からの距離の比率で均等になる実験もした
上の写真と同じ道具を使い、体重と支点からの距離の比率で均等になる実験もした