自発的な遊びは子どもの「自主練習」です。子どもは自らが、今、伸ばすべき能力の伸ばし方を、本能的に知っています。親があれこれやらせるよりも、できるだけ子どもの自発的な遊びに付き合ってあげるのが、子どもの能力を最大限に引き出す秘訣であろうと考えられます

 子どもの遊びが一見移り気に見えるのも、そこに理由があります。自発的な遊びを「自主練習」と呼ぶのなら、めまぐるしく変わる遊びは「サーキットトレーニング」です。あらゆる能力をまんべんなく鍛えようとしているために、常にいろんな遊びをしているのです。

 というわけで、今回はいつでもどこでも3分でできる体遊びを6種類紹介します。

ゴミ箱バスケット

 これは前回の記事でも紹介した新聞紙を使った即席遊びのバリエーションです。

 いらなくなったチラシ紙などをボール状に丸めて、ゴミ箱めがけて投げるという単純な遊び。ママにはいきなり怒られそうですけど、これだって立派な運動。自分と対象物との距離感を測る能力を鍛えることにつながります。

 ゴミ箱の位置を変えてみたり、投げ入れるものを変えてみたりして、微妙な感覚を調整する能力を伸ばしましょう。

新聞紙チャンバラ

 これも新聞紙ネタ。新聞紙を筒状に丸めて剣にしてチャンバラです。

 誰でも必ずやる、単純な遊びですけれど、意外と忘れがち。子どもが「退屈だよ?」と言っていたり、テレビゲームにばかり夢中になっているときに、手元にある新聞紙をくるりとまとめてポン!とやれば、リビングがチャンバラ道場に早変わりするでしょう。

 これもまた、ママには怒られると思いますけれど。

 相手の動きに反応し動作を切り替えたり、道具を上手に操ったりする能力を鍛えることにつながります。

目隠し迷路

 タオルなどで目隠しをして、家の中を探検することで、暗闇の中で自分と物の位置を把握するのに似た空間認識能力が鍛えられます。

 リビングをスタート地点として、お風呂場まで行ってみるなどのミッションを設定するとより楽しく遊べます。

 勝手知ったる我が家でも、ソファにつまずいたり、ドアにぶつかったりするでしょう。危険のないように、そのあたりはパパが上手にカバーしてあげてください。