おもちゃも道具も何にもない状態で、子どもとふたりでできる遊びって、例えばどんなものがあるでしょう。

 しりとりや早口言葉などの「ことば遊び」、あっちむいてほいなどの「じゃんけんゲーム」、アルプスいちまんじゃくなどの「手遊び・唄遊び」などいろいろありますね。

 遊びはいつでもどこでも何にもなくても考えられます。それこそ創造力ではないでしょうか。

 親の私たちだって、「おもちゃはおもちゃ店で買うもの」と思い込んだりしていませんか? 「これは面白いおもちゃ。これは面白くない」などと、おもちゃにケチを付けることもあるのではないでしょうか。親がそう思っていたら子どもも間違いなく、そう思うでしょう。

 「面白くないおもちゃなんてない。面白くないのは、その人が面白くない人だから」ではないかと思います。創造力と遊び心さえあれば、どんなモノだっておもちゃになるはずです。

 「パパ?、おもちゃほしい!」と言われたとき、「ダメ! この前買ってあげたでしょ」と返すか、「いいよ! ダンボールとペットボトルを持ってきな!」と返すかは、計り知れないほど大きな違いだと思います。

 「ないものは作ればいい」の精神は、遊びやおもちゃだけでなく、いろんなことにもあてはまりますよね。

 社会のしくみ、仕事、人間関係……人から与えられるのを待つのはなく、ないものはなんだって作ればいい。そう思える人になってほしいと思います

新聞紙で何通りの遊びを考えられる?

 例えば手元に新聞紙があるとして、夕食後、お風呂に入るまでのちょっとした時間でできるような遊びを何通りくらい考えることができるでしょうか。