利用するといっても、ふだんは週に1コマだけ。集中的にお願いしたのは夏休みです。家にいる時間も長く、とりわけ兄たちが羽を伸ばしている夏休みですから、受験生だけを隔離して勉強の環境に送り込むメリットは大きかったのです。

 言ってみれば、落ち着いて勉強できる雰囲気のある環境を買っていたようなものです。

 ユリウスの自習室で「ひとりで勉強」して、ユリウスのコマ(授業)内で、簡単だけど時間のかかるような「確認」をなるべくやってもらう。親は夜の短時間確認で、全体の進行をチェックし明日に備えるという感じです。

 ユリウスの先生には、その日のコマでやってほしいことをメモに明記して渡しました。ユリウスの室長先生に電話して伝えてもいいはずなのですが、それは伝わってないこともけっこうありましたので、子ども経由で紙を渡すほうが確実です。

 「ひとりで勉強する」のを見ていてもらうと割り切れば、ハードルが低くて利用しやすくなります。やさしいお姉さん(お兄さん)がいて、静かな自習室があればそれでOKです。

夏休みという「魔の期間」を乗り切る

 ユリウスの助けを借りて、長い夏休み…夏休みという名の、子どもの学校が休みなだけで、親は休みでないという(笑)魔の期間を、平和に乗り切ることができました。「ひとりで勉強する」がコンスタントにこなせたのが幸いして、成績も上がり調子で秋を迎えられました。

 というわけで、過大な期待はせず、上手に利用するなら個別塾はとてもよいと思います。時間が取れない親の強い味方ともなります。なかなか「丸投げ」ではうまくいきません。うまくいくのは稀です。たいていはボッタクラレて終わります。